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世界一迷惑な、純粋
●ストーリー
「これからも ゆめこ といっしょにいてくれる?」
かわいくて世話焼きで、毎朝起こしにきてくれる女の子。
そんな幼なじみを持った俺の人生は、他の連中より恵まれてるんだと思う。
だけど俺はそれを手放しで喜ぶ気になれない。 なぜなら俺の幼なじみは頭いい。超いい。規格外にいい。
そして彼女は、その頭脳を世界的に迷惑な方向へ向けた。
そう、俺の幼なじみはマッドサイエンティスト。
どのくらいマッドかっていうと、世界征服を実現させるロボを作りあげちゃうくらいイカれてる。
それを見て世界の偉い人たちは、戦わずにみんな白旗を揚げた。
世界征服者と化した幼なじみを持って、俺の人生は真っ暗闇だ。
そんな彼女の名前は “闇野夢子”。
だけど、それでも、卒業まではなんとか平和に暮らしていけると思ってたんだ。
そんなささやかな俺の望みを打ちくだいた記者会見。
地デジに変えたばかりのワイドな画面の中で、夢子は平然とのたまった。
「きりがいいので、年明け早々に世界征服します」
飲んでたお茶を噴きだしながら、俺は神に祈りを捧げた。頼む、嘘であってくれ。
「ちなみにマジです」
そんな馬鹿な。俺のささやかな平和はどうなってしまうんだ。
そんな放送があった次の日も、いつもと変わらず俺の朝食を作る甲斐甲斐しい世界征服者。
さらに夢子を止めようとする転校生まで現れて、にわかに騒がしくなる俺の身の回り。
世界一迷惑な幼なじみを持って、無関係すら貫けない。
世界のリミットは大晦日。それまでに止めるか逃げるかしなければ。
頑張れ俺! 胃に穴が開く前に!